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院長コラム

COLUMN

あなたにすでに心不全がはじまっているかもしれません。

2025年10月5日

みなさんこんにちは。こんのクリニックの星野です。
今日は心不全の話をしていきたいと思います。

死因別死亡総数として、心疾患による死亡は、悪性新生物(がん)に次いで第2位です。
また、心疾患の中で、心不全は最も死亡数が多く、心不全入院患者数は28.5万人であり、死亡率は9.1%とされています。更に患者数は年々増加しており、2030年には130万人に達する可能性があると推測されています。 1)

また、心不全の適切な治療介入や早期発見が、予後に大きな影響を与えるとされています。

上の図は、心不全患者が心不全を発症するまでのグラフです。ブルーのラインは、心機能を表しています。
高血圧や糖尿病などをもっている方は、心不全症状(息切れや浮腫など)が出現してから、心不全が始まるのではなく高血圧や糖尿病などをもっている段階で、すでに心不全が始まってきていると考えられています(ステージA 心不全リスク)。
さらに状況が進むと、採血や心臓超音波検査など検査上の異常が出現してきます(ステージB 前心不全)。

この段階では、特に採血で分かる値であるナトリウム利尿ペプチド(BNP)の上昇がみられます。この前心不全ステージBのうちに治療を開始することで、上の図の①、②、③のように、青矢印に示すごとく心臓機能の悪化を抑えることができるのです。

このように、高血圧や糖尿病などがある場合は、これらの治療と並行してBNPの採血を行い、心不全へと進まないようにチェックすることが重要だと考えられているのです。

もし少しでもご不安があれば、是非一度、こんのクリックでご相談下さい。お待ちしております。
では今日はこの辺で失礼します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

1)2025 年改訂版 心不全診療ガイドライン

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