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院長コラム

COLUMN

すぐとめたい!花粉症の症状!

2026年3月3日

みなさんこんにちは。こんのクリニックの星野です。

今日は、この時期に多くの方がお悩みの、花粉症についてお話していきたいと思います。

 

花粉症の方は、この時期になると、眼のかゆみやくしゃみ、鼻水などの症状があらわれます。

これは、ある特定の物質が鼻から入ると、体で受け入れられず、敵(異物)とみなして追い出そうとします。

 

追い出すために、くしゃみで出す、鼻水でそのまま流す、鼻をふくらませて(つまらせて)入らないようにする等、体ががんばっているのです。

しかし体を守ろうとしたそのがんばりが、不快な症状として本人を困らせてしまっているのです。

 

その治療法としては、図1のようになり、症状に合わせて様々な方法があります。

図1

 

大きく分けて、以下のような治療法があります。

★薬物療法

アレルギーの対象となっている物質(抗原)が侵入すると、異物をパトロールしているリンパ球という細胞からIgEという抗体が作られます。これがマスト細胞の受容体(鍵穴のようなもの)にくっつくと、ヒスタミンやロイコトリエンを放出し、症状を引き起こします。

花粉症の薬は、このヒスタミンやロイコトリエンを抑えるという方法が標準的です。

また、これらの遊離を刺激する免疫メディエーターを抑える薬、リンパ球を抑えるTH2サイトカイン阻害薬などが選択されることもあります。

ステロイドも使用されることがありますが、副作用があり長期間の使用はできません。

 

★抗原を避ける

抗原をさけることも重要です。

不要な外出は避け、外出時にはマスクやゴーグルの着用をして体内に抗原を入れないようにし、帰宅後はうがいや洗顔などして抗原を除去しましょう。

 

★免疫療法

花粉症の時期でないときに、原因となっている抗原エキスを注射や舌下投与で身体に入れ、徐々に抗原への反応を弱めるというものです。

2-3年の治療で効果があらわれ、70%の人が完治します。

治療中にアレルギーが出現することがあるため、外来で慎重に観察していきます。根治が期待できる治療ですが、時間がかかる可能性があります。

 

★手術療法

粘膜の焼灼や、神経切断手術などを行います。

医院によっては、日帰り手術を行っているところもあり、効果は高いです。

 

このようにさまざまな方法が行われていますが、やはり一般的には速攻性が求められているため、第1選択が薬物治療になる事が多いと思います。

そこで重要なことは、症状が出始めたらすぐ、あるいは天気予報などで花粉散布が発表される直前に、内服(まずは抗ヒスタミン薬)することです。

これは、抗原が肥満細胞に結合してヒスタミンを放出した後、ヒスタミンがヒスタミン受容体という鍵穴のようなところに結合すると、この受容体が作動し症状が始まりますが、ヒスタミンが受容体に結合する前(花粉が飛び始める前)に薬を飲むことによって、ヒスタミン受容体がそもそも作動しないように抑えられるとされています。1)

症状が一度始まったあとでは、ヒスタミンが受容体と結合して作動し、なかなか離れてくれず症状が改善されないといわれています。

このため、なるべく早めの内服を心掛けていただけたらと思います。

症状にお困りの方は、是非お気軽にご相談ください。

では今日はこの辺で失礼します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

図1 鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版p69より

1)谷内一彦ら 抗ヒスタミン薬の薬理学 日耳鼻 2009:112:99-103.

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